呼吸法 の前に大切なことがあるようです。あくまでも個人的な経験です。口呼吸を防ぐことが重要ですね。姿勢はもちろんですが、大事なのは舌の位置です。舌が落ちると、気道が狭くなり当然ながら呼吸がしにくくなります。盲点ですね。ヨガでも昔から秘伝と謂われているようです。
呼吸法 と 舌の位置
大事なのは、上顎に舌をベッタリとくっつけることです。
その結果、次のことが起きます。
- 口呼吸が防げる
- 呼吸が深くなる
下の位置が重要な理由
歯科医師の末光妙子氏によると、口を閉じているとき、舌全体が上顎に沿ってベッタリとくっついている状態が舌の正しいポジションだそうです。
その結果、次の良いことが起きると末光氏はいいます。
- 気道が広がり、鼻で楽に呼吸が出来る
- 自然と、腹式呼吸になる
- 鼻のフィルターで病原体の侵入を防げる
- 脳を冷却できる
舌の位置がとても大事なのがわかりますね。
舌がだらりと下がっていると起きる悪い具体例
口呼吸になる
パソコンに向かって作業をしていると、何時の間にか口がだらしなく開いていませんか。いわゆる口呼吸になっているわけです。
酸素が十分に供給されませんし、脳の冷却ができませんので直ぐ疲れますね。
鼻呼吸は脳を冷却する効果があるそうです。
寝ているときが特に危ないです。口がカラカラに乾いて目が覚めることあります。
一酸化窒素が供給されなくなる
鼻腔の中で一酸化窒素が作られ、これが毛細血管を広げ血流が良くなると、丹田呼吸の神戸純氏が言っています。
この効果は結構大きいようです。
二酸化炭素が足りない
現代人は息の吐きすぎだと先の神戸純氏は言っています。ボーアの法則というのがあって、細胞に酸素を取り込むには二酸化炭素が必要だそうです。口呼吸だと二酸化炭素が不足してしまうんですね。
だから、息止めが必要だということです。ヨガではクムバクとも言います。わざわざ技法としてあるくらいですから、重要なのでしょう。
*因みにボーアさんとは量子力学のボーアの父親で生理学者の方です。100年前の理論だそうです。
下顎が細いと舌が下がりやすい
睡眠で有名な柳沢正史博士の著書「睡眠の超基本」に書かれています。
痩せていてもイビキをかくんですね。
下顎が細いということは余り噛まないということです。その結果、舌の筋肉も衰えるらしいです。これは私のことです。
経絡が切れている
運動科学研究所の高岡英夫氏によると、東洋医学の経絡の一つが舌の所で切れているので、呼吸をする際は舌を上顎につけるのはとても重要だと著書の中で述べていました。
つまり、舌が上顎に付いていないと呼吸法の効果も半減するのではないでしょうか。
以前、大学病院でビル管理の仕事をしていたときにお年寄りが口を開けて寝ている様子を見て、先輩が「皆がやがてああなる」と嗤っていました。
人間は体が衰えると口周りの筋肉が衰えて、口が開きっぱなしになるんですね。
口で呼吸を出来るのは人間だけらしいですから、人間の構造的な欠陥なのかも知れません。
口呼吸はどう考えても良くないようです。
寝ている時は特に危ないですね。
まとめ
舌を上顎に付けるだけで、姿勢が良くなり気道が広がり自然と腹式呼吸になります。呼吸法を無理にやっても、これが出来ていないと続かないと思われます。
いくら、口呼吸に気を付けて鼻で呼吸をしても舌がだらりと下がっていては苦しいだけです。あくまでも個人の感想であります。また呼吸法では吸う息は鼻が原則ですが、吐く息は状況によっては口の場合もあることを断っておきます。
丹田呼吸では下記で考察しています。
丹田呼吸法 調べてみました
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