第二種電気工事士試験 は実技があるため、これが独学するにはネックになります。
実技の練習には工具や材料を揃えなくてはいけません。
18年前に 第二種電気工事士試験 に合格した経験から、どうやってこれを乗り切ったかを書きます。なお、私は電験三種を持っていたので学科は免除でした。なので学科に関しては触れません。
第二種電気工事士試験 に合格するには
独学でやるには工具と練習用の材料が必要です。
材料は特殊なものが多いので、自分で用意するのは大変というより無理です。
独学で第二種電気工事士試験の実技に合格するのは無理です。通信教育を利用するのが一番良いでしょう。
映像による実技の解説もあります。
これも結構重要です。
第二種電気工事士試験 の実技の練習は一苦労
工業高校の学生は授業で習うでしょう。
実際に現場で働いている人は、自然と身に付いているでしょう。
でも、そうでない人は工具や材料、テキストを揃えるのに一苦労です。
工具や材料はネットで揃えられるかも知れません。最近はセットで売られています。
でもテキストを揃えるとなると大変です。
工具一式を揃えるだけでも大変です。
ドライバーは電気工事用でなければいけません。
感電防止のために根本が樹脂で覆われています。
他にもウォータープライヤや電気工事用の圧着工具など、特殊なものがあります。
しかし、不慣れな人が一式揃えるのは面倒です。
コンセントや電線、接続用のリングスリープ等、材料を揃えるのはもっと困難です。
受験者に多いのは実際現場で働いている人と学生です
受験会場は学生がバスでやって来る
明らかに学校が手配したバスで大人数がやって来ます。
学科は免除なのでしょうか?
現役の学生なら楽勝でしょう。
学生は手際が良い
現役の学生である上に、若いですから作業が早いです。
私の前の席の人は学生のようで、電工ナイフで器用にあっという間に被覆を剥いて、大幅に時間を残して終わらせて手持ち無沙汰のようでした。
こちらはストリッパーという工具を使ってやっとの思いでやっていました。
大分前から、この工具の仕様が許可されていたので助かりました。
工具を間違えている人がいた
工具は自分で用意しなければいけません。
電線の接続用のリングスリープというリング状の金属を潰す圧着工具は、間違えやすいです。
グリップ部分が黄色いのと赤いのがあります。
電工用は黄色です。赤は電子回路用です。
間違ったのを使うと、刻印が付くのですぐバレます。
電気工事会社で働いていると思しき人が前の方の列に居ました。赤いグリップの圧着工具を持って来ていました。
恐らく不合格でしょう。
普段から欠陥工事をしていたのでしょうか。
ちょっと怖いですね。
試験を受けるのは大変
試験会場に工具箱を持参すると嵩張りますので、タオルに巻いてリュックに入れて持って行きました。
7月の暑い時に、試験会場の大学までリュックを背負って随分歩きました。
近くに駐車場がないので致し方なかったです。
最近は年2回試験が受けられるようですが、できれば一度で合格したいですね。
事前に課題が13問発表される
私が受験した年から受験制度が変わりました。
事前にHPで13問の課題が出され、その中から1問が出題されます。
事前に対策がやり易くなりました。
しかし、道具と材料がなければ練習のやりようがありません。
通信教育で一式揃えられたのはありがたかったです。
私は何度も練習して挑みました。
バラしては何度もやりました。
最初の年だからでしょうか、最初の1問目が出題されました。
楽勝でした。
というのは嘘で、配線を間違えたのに気づいて、予備のリングスリープを使ってなんとかやり直しました。
映像で昔の接続方法も学べる
現在はリングスリープで簡単に電線を接続できます。昔はペンチで電線を捻って繋いでいました。こういった方法も動画で学べます。
当時はVHSビデオが付いていました。今はDVDでしょう。
これも課題として提出しました。
純粋な独学は怠けてしまう
自分で練習できる環境にある人はいいですが、そうでない人が独学で練習するには通信教育が良いでしょう。
自分だけでやると、学習がなかなか進みません。
どうしても怠けてしまいます。
課題の提出が滞ると通信教育の会社から、連絡が来て催促されます。
こういうことも大事です。
また、申し込む時にオプションで工具も注文できます。工具箱も注文できます。
手間が省けていいですね。
最近は実技専門のコースも有るようです。
当時はそういうのはなかったので、学科のテキストが付いていました。
これは復習に使いました。
通信教育ですから課題を提出しますが、学科に関しては90点以上でした。
通信教育はかなり高額になる分、役に立ちます。
まとめ
第一種電気工事士の監督の元なら無資格でも工事ができます。
そういう環境にない人、学校で学べない人が第二種電気工事士試験に合格するには通信教育が何かと便利だという話でした。
ちょっと古い話ですが、今でも基本は変わらないでしょう。
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