丹田呼吸法 というのは今から2,500年ほど前に、
お釈迦様が開発したものだそうです。
これを記した御経があるそうですが、
日本には伝わっていません。
この御経を元に丹田呼吸を広めたのが、
江戸時代の臨済宗の中興の祖である白隠禅師です。
やり方はネットで色々紹介されていますが、
今ひとつ分かりませんので調べてみました。
丹田呼吸法 調べてみました
まとめると以下になります。
- 吸うときに丹田を意識する
- おしりを締めてはいけない
- 骨盤の傾きが大事
- 下半身を鍛えないといけない
- 背骨の前の軸を中心にする
- 背中も意識する
- 寝る前は息を吸ってから止める
吸うときに丹田を意識する
お医者さんのHPで丹田呼吸が紹介されています。病院の医師が呼吸法の効果を認める時代になったんですね。
昔は、腹式呼吸すら認められなかったようです。
吸うときに丹田を意識して下腹部を膨らます
ここが最大の特徴であるようです。
腹式呼吸では吸うのは自然に任せますね。
でもそうじゃないということです。
吐くときも丹田を意識します。
普通の腹式呼吸では吐くときは下腹部の力が抜けてしまいます。
これで腰を痛めるんですね。
パフォーマンスも落ちてしまいます。
おしりを締めてはいけない
丹田呼吸を研究している神戸純(かんべ じゅん)氏によると、
お尻の穴を意識して締めると、腰回りの筋肉が緊張して呼吸がしにくくなるようです。
骨盤底筋を鍛えると自然とお尻も締まりますので、そういう体操をするといいようです。
骨盤の傾きが大事
神戸氏によると、
骨盤は反っても倒れてもいけないそうです。
丹田に力が入る角度というのがあるそうで、自分で見つける必要がありますね。
この角度だと、お尻の穴も自然に閉まるそうです。
下半身を鍛えないといけない
下半身を鍛えていないと上半身に力が入って、呼吸が浅くなるみたいです。
丹田呼吸法で有名な松井和義氏は30°のストレッチ版を使ったり、スクワットをしたり、斜め腹筋をしたりして下半身を鍛えるのを推奨しています。
背骨の前の軸を中心にする
背骨の前数センチに在る体の中心軸を中心に全方向に息を入れる気持ちで吸うのが大事らしいです。
つい、お腹に息を入れるよう意識してしまうのは間違いです。
これは高岡英夫氏が著作で説明しています。
高岡氏は全方向呼吸と称しています。
前も後ろも脇にも息を入れるというイメージでしょうか。
背中も意識する
これは自力整体の矢上裕氏が云っていたことです。
先の背中の軸とも関連しますが、呼吸法と云うとどうしても前ばかりを意識してしまいます。特に背中を忘れてしまいます。
ところが、肺は背中の方に広がっているので、
吸うときも吐くときも背中を意識するのは重要です。
最新の著書「痛みがなくなる自力整体」のなかで、珍しく呼吸法について語っています。
寝る前は息を吸ってから止める
これは丹田呼吸とは直接関係がないです。
しかし、起きているときと寝るときでは呼吸が違うのは当然ですね。
これも矢上裕氏が紹介しているものです。
息を吸って止めると交感神経が優位になります。そして吐くと副交感神経が優位になります。
交感神経が優位になった反動で副交感神経優位に大きく変化して眠りを誘うということらしいです。
これも矢上裕氏の受け売りです。
座禅をしていると眠くなりますね。
座禅は当然、丹田呼吸法ですから上記のメカニズムで眠くなると思われます。
夜眠れないときにはとても効果的です。
私は朝早いときはこれで乗り切りました。
私の経験
これはあくまでも私の経験です。
吐くだけ意識していてもだめ
よく、呼吸法で謂われるのがしっかり吐けば息は自然に入ってくるというのがあります。
しかし、これはただの腹式呼吸ですし深い呼吸にはなりません。
反り腰では呼吸が浅くなる
足の障害で腰が反っているため、どうしても呼吸が浅くなります。
さらに便秘になり、挙げ句に痔になってしまいました。
おしりの締りも悪くなるわけです。
日本人は骨盤が倒れている人が多いそうですが、反っているのも問題が多いです。
姿勢が良くないと良い呼吸は出来ない
姿勢が悪いと背中に息を入れるのは絶対できませんね。
姿勢の矯正なしでは呼吸法はありえません。
腹圧呼吸で便秘改善
先の矢上裕氏は腹圧呼吸というのを紹介されています。私は丹田呼吸と同じだと思っています。
腹圧を掛けることで腹部の血流が良くなり腸を動かす神経も正常になるのか、便秘が改善しました。
顎の角度も大事
神戸純氏は耳の穴と小鼻を結んだ線(カンペル平面)が水平である時、息が楽にできるといいます。そとから見ると少し顎が上向きです。
実際寝ているときも、歩いているときもこの角度だと息が楽です。
早起きには呼吸法
夜眠れないときにはとても効果的です。
私は朝早いときはこれで乗り切りました。
まとめ
丹田呼吸法と腹式呼吸は違うものです。
腹式呼吸は無意識でもできます。しかし丹田呼吸法は意識しないと出来ません。
白隠禅師は禅病を克服し、お釈迦様は医療のない時代に80歳の長寿を全うしました。
人間は日本足で立っているので、四足の動物と違って呼吸にも工夫が必要なのかも知れません。
呼吸法は全身を使わないといけないようです。
一円も掛からない健康法ですので、日々の生活に役立てたいものです。
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