冷蔵庫の消費電力 は容量が大きいほど大きいと思っていませんか。実際にはそうとは限りません。小型のほうが中型より消費電力が大きい場合もあります。
冷蔵庫の消費電力は家庭の中でエアコンに次いで大きいです。24時間1年中動いていますので馬鹿になりません。そこで、一人暮らしに適当な冷蔵庫の大きさを考えてみました。
冷蔵庫の消費電力
冷蔵庫は大型になると、びっくりするほど値段も高くなります。しかし年間の消費電力を考えたら小型がお得とも言えません。10~20年間24時間使うものですから、ランニングコストを考えなくてはいけません。
結論から言えば、一人暮らしでもある程度の大きいものがお得です。
生活のクオリティーと電気代からの結論です。
ある程度、大型のほうがいい理由
小型だと詰め込んでしまう
小型だとどうしても食品を詰め込んでしまい、冷えにくくなります。
買いだめする人は特にそうなります。
最近の冷蔵庫は直冷式ですが、それでも詰め込みは良くありません。
小さいパワーで沢山の食品を冷やすのは無理があるからです。
また、夏場はお米に虫が湧くので野菜室に保存することになります。そうなると小型ではどうにもなりません。
表面積と体積の問題がある
小型なのに消費電力が意外に高いのは、コンプレッサーなどの機械の性能もあるでしょうが、実は冷蔵庫の体積と表面積の比率も関係しています。
要は小型の冷蔵庫は体積に対して表面積が大きいので、断熱性能が悪いのです。
この為、電気代が掛かるわけです。
大きい冷蔵庫には消臭機能や急速冷凍、野菜の鮮度を保つ機能などがある
こういった機能が小型だと、どうしても省略されています。
毎日使うものですから、冷蔵庫から変な匂いがする、冷凍した食品が長持ちしない、野菜がすぐシナシナになるなどの現象が起きると、一人暮らしでも困りますね。
一人暮らしでも冷蔵庫は余裕なし
1.猛暑のせいで冷蔵庫はフル回転
5kgの米を買って半分をタッパーに入れて野菜室に入れたら、もう余裕はありません。
最近の暑い夏を乗り切るには、小型ではなんとも心許無いわけです。
缶ビールの6個入りなどを買った日には、たちまち余裕がなくなります。
2.消費電力を比較してみると
冷蔵庫は普通15年以上使うものです。最近の冷蔵庫は消費電力が減っているとは言え、もとが取れるかは微妙です。しかし毎日使うものですから、使い勝手が大事です。
そこで、パナソニックの冷蔵庫で容量による年間消費電力量を比較してみました。
cmは横幅です。
NR-F50EX1 65.0cm 501L 279kWh
NR-E41EX1 60.0cm 406L 249kWh
NR-C37ES1 60.0cm 365L 330kWh
NR-C33ES1 60.0cm 326L 322kWh
NR-B252T 55.5cm 248L 302kWh
(パナソニックHPより)
三菱でも比較してみました。
MR-WN50K 65.0cm 495L 263kWh
MR-N40K 60.0cm 406L 329kWh
MR-CX37K 60.0cm 365L 335kWh
MR-CX33K 60.0cm 330L 325kWh
MR-CX30K 54.0cm 300L 319kWh
(三菱電機 HP より)
この様に、容量が少し減っただけなのに消費電力量が大きくなることがあります。
コンプレッサーの違いなど性能の違いがあるのでしょう。400L以下では消費電力が小さくなるとは限りません。
3. 昔の冷蔵庫と比較すると
今使っているのは凡そ24年前の400Lタイプです。年間消費電力量が390kWhにもなります。測定方法が変更になっているようですので、単純に比較はできませんが、かなり省エネになっている事は間違いあるません。
今夏には本来-20℃の冷凍庫が-7℃になって慌てて一段強くしましたら、なんとか-19℃になりました。ドアも汗を掻くし、断熱性能が悪くなっているようです。そろそろ限界かも知れません。
同じ一人暮らしでも住んでいる所が違う
アパート住まいと一軒家では当然、条件が違います。狭いアパートでは小さい冷蔵庫がいいでしょう。二階だと運び込むのも大変です。
一軒家なら多少大きくても困りません。
この記事はあくまでも、広い家に住んでいる場合を前提にしています。
まとめ
冷蔵庫に関しては、大は小を兼ねるということです。
消費電力は大きいほうが低い場合があります。
後々後悔しないように、慎重に選びたいものです。
もっとも、横幅60cmタイプで80kg前後ありますから設置の場所を選びます。その点は仕方ないですね。
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