ソニーの Music Center for PC を ATR-AN1000 で再生した経緯は以前書きました。今回は同じくWi-Fiのホームネットワークを使ってテレビのブラビアに経由で再生した場合と比較してみました。明らかに音質が違うので驚きました。あくまでも個人の感想です。
Music Center for PC をブラビアと ATR-AN1000 で比較してみた
ATR-AN1000に直接つないだら次のようになりました。
- 低音がずっしりと出る
- 音のザラつきが少ない
- ハイレゾも再生可能
ブラビアに繋いだら以下のようになりました。
- 明らかに音質が低下
- 音のザラつきが増えた
- ハイレゾは再生不可
結局、ブラビア経由では実用に耐えない音質ということです。
ブラビア経由すると音質が悪化する訳
余計な回路を通る
ソニーの場合、ブラビアでもPCとネットワーク接続ができます。
でも直接AVアンプとネットワーク接続したほうが、余計な回路を通らないので音質が良いのではないでしょうか。
ARCがネック?
ATR-AN1000に直接つなぐ場合、ハイレゾ音源が使えるようです。画面に96kHz,24bitなどと表示されます。
テレビ経由ではARCがネックになっているのか、表示がありません。
ARCとはaudio return channel のことで、HDMI端子の空いたピンを使ってテレビからAVアンプに音声を戻すものです。
HDMI端子は一方通行ですからこの機能が後から追加されたんですね。
実際に使った具体例
ハイレゾ対応のBDレコーダーのほうが音が良い
PCからBDレコーダーに転送した音源で比較すると、レコーダーのほうが僅かにスッキリとした音です。
でも、ほとんど違いはありません。
本ブログではこのBDレコーダーを基準にして比較しています。
Music Center for PC との接続はWi-Hiを使っている以上、音質の低下は止むを得ないでしょう。
DSEE HXは使えない
Music Center for PCにあるDSEE HXボタンはONにしてもOFFにしても変わらない。
通常はスイッチをON,OFFするたびに音が途切れますが、それが全くありません。
どうやら使えないようです。
eARCならテレビ経由でも音がいいかも
私のテレビはeARCという上位の規格に対応しています。
しかし、安いケーブルを使っているのでeARCが使えていません。
eARCは8K用のケーブルを使うと良いようです。ARCはハイレゾには対応していないようです。リニアPCMのサラウンドにも対応していないようです。
結局、DVDレベルにしか対応していないんですね。
したがって、AVアンプに直接繋いだほうが良いです。
同じ理屈でBDレコーダーもAVアンプにHDMiケーブルで直接繋いだほうが音が良いことになります。
ホームネットワークに接続するには
- ATR-AN1000のWi-FiをONにする必要がある
リモコンの「ホームボタン」→「設定」→「通信設定」→「Wi-Fi設定」でWi-FiをONにします。
- Music Center for PC側の設定
画面右上のスピーカーの形をしたアイコン(スピーカー出力)からネットワーク上の機器を選び、ATR-AN1000あるいは「ダイニングルームSony corporation」を選びます。
ソニーには他にミュージックプレーヤーがない
かつてソニーはミュージックプレーヤーを作っていましたが、現在はありません。BDレコーダーの機能で代用するしかありません。
ところが、このBDレコーダーに内蔵された音楽再生アプリは使い勝手が悪く、プレイ リストが作れません。これは極めて不便です。
そこでSONY MUSIC CENTER FOR PC が使えるのはとても便利です。
SONY MUSIC CENTER FOR PCは元々使い勝手が悪いと謂われています。しかし、BDレコーダーの方は更に悪いです。
まとめ
BDレコーダーの使い勝手が悪い以上、Music Center for PCを使うのはとても便利です。
音質もそこそこで、Wi-Fiで簡単に接続できるのはありがたいです。
STR-AN1000の紙の説明書ではPCとルーターをLANケーブルで接続することを推奨しています。しかし、Webのマニュアルではルーターの前後を無線LANでつなぐよう説明しています。どっちなんだという話ですが、音質的には後者でも余り問題がない気がします。
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