SONY SA-RS5 使ってみた

SA-RS5オーディオ・ビジュアル
SA-RS5

SONY SA-RS5 を使ってみました。
本来はサウンドバー用のリアスピーカーです。これをAVアンプで使ってみました。
バッテリー内蔵であるため、スピーカーケーブルが必要ないばかりか電源ケーブルも要りません。説明書では7時間は使えるようです。
便利な反面デメリットもあります。決して安いものではないので、実際に使った経験を書きます。

SONY SA-RS5 使ってみた

SA-RS5

SR-AS5

 SONY SA-RS5 をSONYの最新AVアンプのSTR-AN1000に繋ぎました。このアンプにはソニー以外のコードレスリアスピーカーは繋げないようです。BRAVIAのスピーカーをセンタースピーカーとして使って、5.0.2チャンネルです。
 AVアンプのアンプを使わないわけですから、ある意味無駄なシステムです。
 しかし、結論から言えばとても手軽で初心者には有り難いですね。
 何事もメリット、デメリットがありますので書いてみます。

SONY SA-RS5 メリット

  • 何と言っても配線が要らないことは便利です。
    和室にスピーカーケーブルを配線するのは大変です。
  • バッテリー使用時はAVアンプの電源を切ると連動して電源が切れる。
  • 置き場所に困らない。
    邪魔なときは部屋の隅に片付けられます。
  • このモデルにはイネーブルスピーカー(上向きスピーカー)が内蔵されています。
    イネーブルドスピーカーをリアスピーカーの上に置く必要がありません。部屋もスッキリします。
    SONY独自の音場拡張技術の360SPECIAL MAPPINGやDolby Atmosにも対応しています。

SONY SA-RS5 デメリット

  • Wi-Fiの電波が干渉するのか音声がブツブツと切れることがある。
  • 結局、近くにコンセントかテーブルタップが要る。
  • バッテリーの消耗が意外に早い。
  • いちいち電源ボタンを入れなくてはいけない。
    ただし、バッテリー稼働の場合はAVアンプの電源を切ると自動で電源が切れる。

以下にメリット、デメリットの理由を書きます

メリットの理由

  • 和室はケーブルを畳の上に這わすのは大変ですし、見栄えの問題もあります。土壁ですから壁を這わせるのも面倒です。
  • バッテリーの節約のためAVアンプと同時に電源が切れます。これは有り難いですね。
  • 寝室兼用だと使わないときは邪魔になりますので、簡単に片付けられるのは有り難いですね。
  • イネーブルドスピーカーは意外と高価です。これが内蔵されているのはコスパが良いですね。

デメリットの理由

  • Wi-Hiは5GHzを使用しています。複数のチャンネルを使い分けているようです。しかし、PCや近所の電波と干渉が起きるのかブツブツと音声が切れます。
    その際に出た画面の指示に従って電源を入れた時に自動的にチャンネルを切り替える設定にしたら、問題が起きなくなりました。最近はWi-Fiを使った製品がたくさんありますので、仕方ない面もあります。
  • 結構重いので充電のために持ち運ぶのは大変です。電源ケーブルは2mあるものの、結局、近くにコンセントやテーブルタップがないとだめです。
  • 音源にも寄りますが、直ぐにバッテリーが無くなります。結構面倒です。
  • 自動では電源が入らないので、これはどうしようもありません。

実際使った感想

 ネットの口コミにもあるように、音圧が小さい感じがします。
 しかし、測定がうまく出来ていないせいもあるかも知れません。
 自動音場補正を使ってAVアンプ付属のマイクロフォンで測定していますので、問題はないはずです。耳の高さとテレビとの距離、天井の高さ、スクリーンの高さをメジャーで測って入力しています。
 恐らく、映画のサラウンドに合わせてあるのだと思います。したがって普通のTVドラマなどでは物足らないのではないでしょうか。
 和室なので音の反射が弱いのか360SpecialMappingの効果が弱いです。
 音質的には内部の空間を利用して低音を共鳴させるバスレススピーカーもあり、小さくてもそれなりに低音が出ており、問題ないと思います。
 「かんたん設定」という機能が用意されていますので、コレを使うのが良いでしょう。メーカーが態々準備してくれています。これで素人でもサラウンドシステムが簡単に設置できます。
最初はマニュアル設定をしていましたが、「かんたん設定」でやり直したら明らかに良くなりました。素人は下手にマニュアル設定をしないほうが良いでしょう。
またDolby Atmosなどの高さ方向の情報のある音源はまだ試していませんので、なんとも言えません。

サウンドフィールドによる効果

 ソニーのAVアンプSTR-AN1000では様々な音響効果(サウンドフィールド)を用意しています。私は2つしか使っていません。

A.F.D.MOVIE(Auto Format Decoding)を使ったとき

 映画用のものです。TVなど2チャンネルの映画のときにも使います。流石にリアスピーカーが良く鳴ります。しかし立体感は余り感じられません。
 ドラマでは余り効果は感じられません。しかし聞き取りやすいです。

オーディオエンハンサー

 DSEE Ultimateというアップコンバート技術が働きます。
 音楽用のサウンドフィールドはこれだけです。サンプリング周波数が44.1kHzと48kHzの2チャンネル音源のみに働くようです。
 サラウンド音源のときはフロントの2チャンネルだけにDSEE Ultimateが働くようです。

まとめ

 AVアンプに直接繋いだ方が、同時に電源が入るので便利です。しかし専用のオーディオルームでもない限りこれは現実的ではありません。また、天井にスピーカーを取付けるのは専用の部屋でないと無理です。コードレスリアスピーカーは手軽という意味ではこれ以上ないものと思います。
 電源コードの繋ぎっぱなしは良くないと思われます。過充電でバッテリーの寿命を縮めるかも知れません。またACアダプターからのノイズが音質に影響するかも知れません。したがってバッテリーで使用するほうが良さそうです。

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