遺産相続 兄弟のみ の場合

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遺産相続 兄弟のみ の場合

 相続の手続きをどうしたか、私の体験談です。7年前に亡くなった母の名義になっている家と土地と預貯金が対象です。相続人は私と兄の二人です。本来、6カ月以内に手続をしなければいけないのですが、課税の対象でないので放置していました。因みに課税控除額は3,000万円+600万円×(相続人の人数)です。大した財産がないほうが相続でもめると言われています。しかし、我が家の場合は親の介護をしたのは私で、兄は何もしていません。しかも財産は要らないからと宣言して家を出ていきました。
 さて、法律の改正で、2024年から家や土地の登記をしていないと罰金が科せられることがあるようです。空き家対策の為ですね。もう放置はできないので丁度いいタイミングでした。また、相続税の時効は7年だそうです。もっとも我が家は関係ありません。
 以下に経緯を書きます。

  • 自宅の近くの司法書士さんを探しました。(実際は弁護士でした)
  • 市役所で戸籍謄本や印鑑証明などの書類を入手 事前に用意しておくと早いです。 4,000円位かかります。
  • 遺産分割協議証明書の作成と家と土地の登記を依頼 司法書士さんの手数料+評価額の0.4%にあたる市に収める手数料が必要
  • 遺産分割協議証明書をもって金融機関で預貯金の相続手続きをする 1箇月ぐらいかかります。

遺産相続 まずは誰に依頼するかです

一般に

  • 相続税がかかる場合は税理士さんに依頼
  • 相続税の申告が必要ない、相続人同士が争っていない場合は司法書士さんに依頼

とされているようです。

私の場合は70歳ぐらいのおじいさんでした。ところがこの方は本当は弁護士でした。田舎では弁護士の仕事があまりないので、弁護士さんが司法書士事務所を開いている事が多いようです。

必要な書類

 これが結構多いです。ざっと以下のようになります。

  1. 被相続人の戸籍・除籍謄本
  2. 被相続人の戸籍の附票
  3. 相続人全員の戸籍謄本
  4. 相続人全員の住民票又は戸籍の附票
  5. 相続人全員の印鑑証明書
  6. 相続物件(土地、建物)の固定資産税評価証明書

 1から5までは市役所で入手します。6は春先に市役所から郵送されてくる固定資産税の通知に同封されていますね。
 印鑑証明書は作っていない場合はすぐに作らなくてはいけません。
 平日にこれだけのものを用意しなければいけませんから、けっこう大変です。

実際に兄から印鑑を貰うときはどうだったか

  • あれほど財産は要らないと言っていたのに、「まだ手続きをしていなかったんだね」とどこか期待をしているようでした。
  • 100歳まで生きる気らしく、7,200万円掛かると試算をしてみせました。出来れば遺留分を欲しいと抜かしました。生憎、人生は計算通り行く訳がありません。
  • 司法書士が70位のおじいさんだと言うと「ぷっ」と吹いてみせました。侮ったようです。ところが本業は弁護士だというと表情が変わりました。
  • 兄はコンタクトをしているので、老眼で書類がちゃんと見えているのか怪しかったですが、全財産を弟に相続するという書類に署名捺印をしてくれました。

偶然が役に立った

 後で調べたら司法書士の仕事は全て上級資格の弁護士に含まれるそうです。当時はシロアリ駆除に70万円以上掛かって(換気扇も含む)大変な旨も伝えました。でも弁護士という言葉がけっこいう効いたようです。
 いかがだったでしょうか。参考になりましたでしょうか。

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