Kindle ペーパーホワイト を使ってみた感想です。キンドルというのは言うまでもなくアマゾンの電子書籍端末です。目に優しいのが特徴ですが、白黒のみの画面です。PCアプリでカラーの画面を見ることもできます。しかし、問題はこの端末が本の代わりになるかどうかということです。そこで実際に使ってみた感想を書きます。
Kindle ペーパーホワイト を使ってみた その特徴と理由
電子書籍には本によって向き不向きがあります。
活字だけの文庫本、新書には向いています。
画像や図版が多い書籍には向いていません。
私が使っているのは四年前のモデルです。ちょっと古いですが特徴は以下の通りです。
- 重さは文庫本ぐらい
- 画面は部屋の明かりを利用するので目に優しい
- 文字の大きさが変えられるので、老眼の人間にはありがたい
- 線を引くなどの、書き込みはできなくはないが面倒くさい
- なぜか、紙の本より早く読める
- 画面は大きくできるが活字を大きくできない場合がある
- スマホでもPCでも読むことができる
- 動作はやや遅い
結論から言えば、本によって向き不向きが在るということです。
上記の理由については下記のとおりです。
重さは文庫本ぐらい
軽いので鞄に入れても邪魔になりません。防水になっているので、気軽に持ち運ぶことができます。
この点は機能的です。
バックライトがなくても読むことができる
これは光を反射するようになっているからです。
もっともバックライトがついているので、暗いところでも読めます。
しかし、紙の本とどちらが読みやすいかと言われれば微妙です。
老眼でも読みやすい
これがKindleの最大の利点ですね。
電子書籍ならではの機能です。しかし、コンテンツによっては使えない場合があるのは残念です。図版の多い本の場合、ページが画像データとして取り込まれており活字も画像データなので、全体を拡大することはできますか文字だけ大きくすることはできません。
書き込みがやりにくい
線を引いたり、付箋を貼ったりできますが、画面を指でタッチするだけで操作しなければならず大変やりにくいです。また色が使えないのもかなり不便です。
紙の本より速く読める
活字が大きくできるので、明らかに紙の本より早く読むことができます。
スマホやPCで読むことができる
図版や写真などがある本は画面の大きいパッドやPCで読むことが向いています。しかし、目が疲れるので考えものです。スマホで目が疲れるのは言うまでもありません。
画面は大きくできるが活字を大きくできない場合がある
図版や写真がある場合、ページが画像データとして取り込まれていて活字だけ大きく出来ない場合があります。
これはかなり不便です。
動作が遅い
CPUの性能が悪いのか、スマホより動作が遅いです。本を読むので関係ない気もしますが、高性能のPCやスマホに慣れた人間には苦痛です。
個人的感想
コロナの最中に購入を思い立ちました。外出せずに本が買えますから。
以下は個人的な感想です。
物理的な認識ができない
自分が関心をもった内容が本のどこにあったのか掴みにくい。これは紙の本ではないので仕方ないです。
活字が綺麗ではない
印刷した活字に比べて綺麗だとは言い難いです。
バッテリーの持ちは意外と長い
ページを表示するだけですから、場合によっては何ヶ月も持ちます。
USB端子でしか充電できない
しかも本体は特殊な端子ですから、専用のケーブルが必要です。モバイルバッテリーが使えるでしょうが、基本PCあっての製品という気がします。
充電器を省くのは随分合理的な考えだなと思います。
できればカラー画面が欲しい
PCのKindleアプリで表紙を見るとほっとします。やはり色があるのは大事です。そのうち作って欲しいものです。
勝手にアップデートする
Wi-Fiとつながっているときに自動でアップデートします。知らないうちにバッテリーが消耗していることがあるので注意が必要です。
アマゾンプライムを契約すると無料で読める本が用意されている
もっとも無料なので大した本はありません。
またこの本は、貸し出しという形なので契約が切れると読めなくなります。
つまりKindleの中に保存できません。
保存できるのは自分で買った本だけです。
ないものねだり
電子書籍なんてそんなものだろうと言われそうです。しかしまだ充分な性能とは言えないようなので希望を書いてみました。
パッドはカラーだし、画面が大きいです。でも目が疲れます。
今のところ、紙の本と電子書籍を使い分けるというのが現実的な気がします。
まとめ
私はKindleをそれほど使い込んでいるわけではありません。なぜなら新品の本の臭いや手触りに捨て難いものがあるからです。
また、線を引いたりマーカーを引いたり書き込んだりと本を汚して読むということが電子書籍ではできません。
線を引く、注釈をするなど似たようなことはできますが、色が使えませんしマウスも使えません。親指と人差し指でほとんどのことをしなければいけません。これが意外と苦痛になります。
本を読んでも内容のほとんどは忘れてしまうものです。
忘れないコツはアウトプットすることだそうです。
それには本を汚して読むということはかなり有効です。
その点電子書籍は微妙です。
というわけで、電子書籍に完全移行することは時期尚早な気がしています。
電子書籍は新書や文庫本で活字だけの本には向いていると思います。
コメント