充電式刈払機 はエンジン式刈払機 の代わりになるのか?
最近はホームセンターの刈払機の売り場に 充電式刈払機 が幅を利かせてきています。マキタは エンジン式刈払機 から撤退したようです。買おうと思っていたので残念です。そこでエンジン式と同じくらい使えるのか調べて、まとめてみました。基本家庭での使用ですが、自治会で川の堤防の草刈りが1時間ほどあります。そこでパワーと使用可能時間を考えてみました。
充電式刈払機 は エンジン式刈払機 の代わりになるのか?

充電式刈払機 はエンジン式刈払機 の代わりになるのか?
結論から言えば、現時点ではかなり微妙です。
色々調べてみたところ、充電式刈払機は以下の問題があるようです。
- 18Vではパワー不足
- 専用の薄いチップソーでは切れ味が今ひとつ
- モーターが前に付いていると疲れる
- 使用時間が短い
- 意外に雨に弱い
- 値段が高い
- エンジン式と同じようには使えない
充電式刈払機 の懸念点の理由
18Vではパワー不足
メーカーでは18Vは排気量21ccと同等と言っています。
しかし、YouTubeの映像を見る限りではとてもそんなパワーはなさそうです。
家庭で使うには問題がなさそうですが…。
因みに18Vを2個使った36Vタイプと業務用の40Vもあります。
これらは当然、値段が高くなります。
専用のチップソーでは切れ味が今ひとつ
マキタでは素材は分かりませんが、白い専用のチップソーを使っています。
結構薄いようです。
農家の人のYouTubeを見た限りでは切れ味は金属の普通のチップソーより劣るようです。
モーターが前に付いていると疲れる
モーターは結構重いですし、後ろのバッテリーはそれほど重くはありません。
ですから、バランスが悪く腕や腰に負担がかかります。
そのせいか、最近ではモーターを後ろに付けたものが増えていますね。
しかし、依然としてメンテナンスの楽な先端にモーターが付いたタイプが結構あります。
使用時間が短い
カタログには無負荷運転の使用時間が書かれています。
しかし、これは実際の使用時間とは違います。
無負荷運転は長いものでも高速モードで40分ぐらいです。実際の使用時は無負荷の50%ぐらいだそうです。
これでは予備のバッテリーを使っても40分が限界です。
因みにエンジン式は満タンでフルパワーなら40分ぐらいです。
意外に雨に弱い
一応、防水になっているようですが、YouTubeで紹介されている例では小雨の中使ったら、故障して二度と使えなくなったそうです。
いくら電気製品だからといっても、これでは心許無いですね。
値段が高い
18Vタイプでエンジン式の2倍はします。中級機でも7万円前後、高級機は10万円以上します。
店頭では年間14,000円ものランニングコストがが節約できるなどと宣伝していますが、どういう計算をしているのでしょう。4Lの混合燃料が2,000円として28Lも年間使うでしょうか。
修理代も高いそうですから、トータルでは安いかどうか分かりません。
エンジン式と同じようには使えない
刈払機というぐらいですから、右から左に振ったときに草が切れます。
しかし、エンジン式と同じように大きく振ると壊れてしまったという話もあります。
充電式刈払機 は時期尚早か?
パワーと持続時間に不安あり
36Vタイプはパワーがあるでしょうが、バッテリーが2個必要ですから予備も2個必要です。高速で実際使えるのは20分程度でしょう。予備を使っても40分でしょう。
40Vタイプは業務用でパワーが有り過ぎるようです。そしてとても重いそうです。
18VタイプはYouTubeで映像を見る限り、とても効率よく刈れているようには見えません。膝ぐらいまでの低い草をなんとか刈っているという感じです。
とても今使っているエンジン式と同等とは思えません。
前後のバランスに不安がある
以前、コード式の電気刈払機を使っていました。先端にモーターが付いていたので重くて腕や腰が疲れました。
エンジン式にしたら、あまりに楽なのに驚きました。
バッテリーの数やモーターの位置によるとはいえ、バランスに不安が残ります。
切れ味に不安
以前使っていた電気式は金属刃を使っていました。チップソーより直径が小さく切れ味もよくありませんし、すぐ駄目になりました。
エンジン式に替えたらチップソーの切れ味の良さに驚きました。
充電式専用の薄い刃には不安が残ります。
切れの悪い刃では体にとても負担が掛かります。
経験上、チップソーの性能で作業効率は全然違ってきます。
充電式刈払機 は家庭用?
専用のチップソーを用意したり、負荷のかかるナイロンカッターも専用のものを用意したりと今のところ、あの手この手で背伸びしているという印象です。
使用時間が短いのも問題です。家庭で毎日使うなら20分でも良いでしょう。
でも、長時間作業をしたいときは困りますね。
またパワー的には家庭用で低い草を刈るなら良いでしょうが、ちょっと大きい草を刈るには厳しそうです。
業務用はパワーがありますが重すぎます。またバッテリーも専用で他の電動器具との互換性がありません。
そのうち全てが電動になるかも知れません。
しかし、それはもう少し性能が良くなってからでしょう。
値段も高いので、今のところ用途で選ぶというのが現実的かなと思います。
2台持ちもありですね。
いくらメンテナンスが楽でも色々問題がありそうです。
まとめ
10年使えばトータルコストでは余り変わらないかも知れません。
しかし、本体の値段の高さに加えバッテリーの劣化や修理代の高さを考えるとちょっと手を出せないですね。
10年使ったエンジン式の調子が悪いので買い替えを検討していますが、またエンジン式になりそうです。
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