大型テレビの選び方
最近のTVは大きく分けて液晶と有機ELがありますね。
それぞれのパネルにも種類があります。
そもそも部屋の置けるテレビの大きさがわからない。
などと知識のない人にとって、非常に分かりにくくなっています。
いきなり店頭に行ってもちんぷんかんぷんです。
そこで、ざっくりとしたテレビの選び方 を私の経験から
お話します。
結論から言えば店頭でじっくり見比べるしかありません。
余りに種類が多いので、部屋の広さと
予算と画質の好みで選ぶしかありません。
その為に、必要な予備知識を書きます。
大型テレビの選び方 まずはパネルの選択
液晶と有機ELがあります。まずは液晶からです。
液晶パネルは大きく分けてVAとIPS
VAは視野角が狭く斜めからは色が薄くなって見えます。
しかし、正面からは明るくコントラストがくっきりと見えると謂われています。
価格が安く、採用しているメーカーが多いです。
応答速度が早いのも特徴です。
IPSは視野角が広く斜めからもよく見えます。
この為、小型のTVやPCなどに使われています。
パナソニックは全部IPSですね。
価格が高く、応答速度は遅いと謂われています。
ですからゲーム向きではないです。
液晶は歴史があり、耐久性も実証済みです。
バックライトは大きく3種類
液晶にはバックライトが必要です。だからパネルに厚みがあるんですね。
1.以前からある額縁の周囲にLEDを並べて拡散させるタイプ。
2.直下型といってLEDを液晶の真下に並べて、制御し画質にメリハリをつけるもの。
3.ミニLEDといって小さいLEDを直下に並べて、
制御し有機ELに近い画質を実現しているものです。
ここまでくると、有機ELと値段的にあまり差がありません。
有機ELの種類
有機EL ディスプレイは大きく分けて2種類あるようです
一昨年まではLG製しかなかったそうです。
去年からサムスンが参入しました。
1.韓国のLG製の物。
LGは明るさを補うためにRBG以外に白い画素があります。
2.韓国のサムスン社製の物です。
サムソンはRBGだけで明るさを確保しています。
したがって色の表現がより高まっていると謂われています。
また、4Kの小型有機ELパネルは、
画素が並べきれずに減らされていることもあるそうです。
なので、注意が必要です。
有機ELは歴史が浅く、耐久性はよくわかりません。
メーカーは液晶と同等かそれよりも長いと主張している様です。
ディスプレイ自体の進化なのか、
使い方の工夫のなのかは分かりません。
焼き付きの問題も最近はあまり無いようです。
薄いので壊れやすいとも謂われています。
消費電力の問題
一時期、有機ELは液晶の2倍の電力が必要と謂われていました。
しかし最近では有機ELのほうが
消費電力が少ないという主張もあります。
これは有機ELテレビの消費電力を測定する方法が、
確立していないことも関係していると思われます。
有機ELパネルは光っていないところは、
電力を消費しないので、
映す映像で大きく変わってきます。
なのでよく分からないが正解でしょう。
音声出力の問題
スピーカ1個当たりの出力(W)は同じ大きさの画面でもメーカーによって違います。
また同じメーカーでもグレードで違いますし、個数も違っていきます。
店頭で実物を見るべし
有機ディスプレイの場合
有機ディスプレイはグレードによって、
画質がかなり違うようです。
全部一緒ではないんですね。
また、いくら画質が良くても目が疲れる
という人もいるそうです。
液晶の場合
先に書いたように、
斜めからだと色が薄くなる場合があります。
なので正面から見る必要があります。
展示の方法
店の戦略として、同じメーカーの新製品と型落ちや、
グレードの低い物を一緒に並べていることがあります。
当然、新製品が一番きれいに見えるわけです。
そういったことも頭に入れて比較しなければいけません。
画像エンジンの違い
パネル以外に画像エンジンの性能が、
画質に大きく影響するようです。
こればかりは実際に見てみなければ分かりません。
倍速駆動
最近は液晶、有機EL共に採用されている機能です。
元々は液晶の残像を軽減するための機能です。
液晶の仕組み上、仮に応答速度が0になったとしても、
残像は生じるそうです。
そこで人工的にコマ数を増やして残像を減らす機能です。
安いものではバックライトの点滅を使うものもあります。
これは画面が暗くなります。
両方を合わせて4倍速のものもあります。
スポーツ観戦には必須の機能です。
また、これがないと映画やテレビのエンドロールの
文字がブレて大変見にくくなります。
安い液晶では無いものがありますので要注意です。
音質の比較
音を反射する壁がない広い店頭では不可能です。
そもそも煩い店頭では音質の違いなど分かりません。
スタンドかテレビ台か
テレビ台は結構場所を取るので、
場所がない場合はスタンドになります。
しかし今のテレビは下向きのスピーカーが付いていますので、
下に板が無いと音を反射させて前に出せません。
この場合、音が悪くなるので注意が必要です。
また、テレビ台の中にAVアンプを設置できない場合もあります。
スタンドの場合は床に座って見るには位置が高すぎるでしょう。
床と画面の下端の距離が40センチ以下だとされています。
ソファーで見るか、椅子で見るか、
畳の上に座ってみるかで
テレビの適切な高さが変わってきます。
テレビの大きさ
これが結構難しいところです。
日本の住宅事情からいってあまり大きものは選べません。
メーカーは利幅の大きい大型をやたら売るたがっているようです。
ユーザーとメーカーの求めるところがズレています。
フルハイビジョンと4Kでは最短の視聴距離が違ってきます。
メーカーのHPでは部屋の畳数毎に目安がかかれていますが、
メーカーごとに多少違いますし、
そもそも一畳の大きさが地域によって違います。
これについては下記の記事を御覧ください。
4K テレビ 部屋の広さ
私の場合
部屋が8畳しかないのと有機ELを買う予算もないので、
直下型の55型4Kプレミアム液晶にしました。
スペースの関係でスタンドにしました。
セリフが聞き取りにくいので、
サウンドバーを考えましたが
スペースと重量の関係で、
スタンドの台にサウンドバーが乗らないので、
諦めて、後からAVアンプを買いました。
結論
正面に立って自分の好みを選ぶ
液晶は一台ずつ正面に立って見比べる必要があります。
横着して斜めから見てはいけません。
お年寄りは視力が衰えているせいか、
ぎらついた画質の方を好む傾向があるらしいです。
有機ELは目が疲れるという人もいるようです。
何れにせよ長く使うものですから、
値段やスペックばかり見ずに
自分の好みの画質を選ぶのが大事でしょう。
音質は期待しない、別途考える
薄いので音質はあまり良くないと、
店員さんが話しているのを聞いた事があります。
態々言うほどですから間違いないでしょう。
相手は初老の夫婦でしたが、
後で後悔するのではないかと心配になりました。
サウンドバーなど別途考えた方がよさそうです。
兎に角、大型テレビを買うのは何かと大変です。
皆さんは慎重に選んでくださいね。
参考になりましたでしょうか。
コメント