ブルーピリオド 感想

ブルーピリオド Prime Video
ブルーピリオド Prime Videoより

ブルーピリオド 感想
Amazon Prime の会員になると無料で見られる Prime Video の紹介です。
今回は眞栄田郷敦主演の ブルーピリオド です。美術とは無縁の普通の高校生が難関美術大学に合格するまでの話です。
好きを極めるということを考えさせられる映画です。

ブルーピリオド 感想

ブルーピリオド

ブルーピリオド Prime Videoより


原作は山口つばささんの同名マンガです。
500万部を越えるヒット作だそうですが、筆者は全く読んでいません。
アニメにもなっているそうですが、見ていません。
したがって映画だけの感想です。

タイトルの意味

ブルーピリオドとはもともとピカソの「青の時代」のことだそうです。
転じて、孤独や不安感を抱える若い時期を表す言葉だそうです。
このタイトルの意味が作品全体を貫いています。

強烈なリアリティー

原作者は東京芸術大学出身だそうです。
したがって非常にリアルな描写がたくさん出てきます。
そのせいか東京藝術大学の学生やOBには評判が悪いようです。
辛い時期を思い出すのでしょう。

天才を努力が超える?

天才肌の絵画教室の同級生や、高校の悪友が足を引っ張るにもかかわらず主人公はひたすら突き進みます。
天才タイプの人は急に心を病んで挫折したりします。
孤独や不安があっても、何故か主人公は全くぶれません。
この辺が美術関係者には重いのでしょう。

好きの力

絵が好きなだけで、ここまで努力できるものなのかと思うほど主人公は努力をします。
努力するほど絵が好きになっていくものでしょうか。
素直に好きになれるものがあるのは素晴らしいですね。

物量の力

驚かされるのは主人公が描く絵の枚数です。
数えきれないほど描きまくります。
物凄い物量です。
これがこの映画の本当のテーマじゃないかと思えてきます。
物凄い量を描くから上達するし、見えてくるものもあるのでしょう。
どんなことにも言えることです。
そういえばピカソも大量の作品を残したことで知られています。
タイトルの「ブルーピリオド」もピカソの青の時代からきていますし、その辺が何やら意味深長ですね。

まとめ

あくまでも個人的な感想ですが、好きと物量で思春期の孤独と不安を乗り切るという映画だと感じました。
量をこなした時に初めて見えてくるものがあるようです。
これはブログも同じですね。
書かないと始まりませんし、書き続けなければどうにもなりません。
当然、好きでないと続けられません。
続けている内に分かってくることがありますし、見えてくるものがあります。

この映画はあまりヒットしなかったようです。
コミックがいくら売れても映画がヒットするとは限らないようです。
しかし、絵を描くシーンは実写ならではのものがあります。
大量の作品を映し出すシーンがあります。
これが映画を象徴する極めて印象的なところです。

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