薄型テレビの音質改善 する方法

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薄型テレビの音質改善 する方法
薄型テレビの音を改善する方法を私の経験から話します。
最近のテレビはベゼル(額縁)が薄くて、正面から見える位置にスピーカーがありません。
この為、画質が良くなったという話は聞いても、音質が良くなったという話は聞いたことがありません。
さらに放送の規格上、音声はデジタル圧縮です。
この為、特に地上波はスカスカの音です。
古いオーディオを繋いだり、安いアクティブスピーカーを用意するなど、
お金をかけずに音を良くする方法は色々紹介されています。
しかし4Kテレビ時代にそれで良いのでしょうか。
テレビの音の問題は次の2つです。

  • スピーカーが正面を向いていないため音が悪い
  • 音声がデジタル圧縮であるため音が悪い(特に地デジ)

両方を同時に解決しないと駄目です。
メーカーは音質問題を意識してか、サウンドバーなるものを売っています。
結局、サウンドバーかAVレシーバー(AVアンプ)を繋ぐことになります。

薄型テレビの音質改善 する方法

結論
アップスケール技術を使ったサウンドバーかAVレシーバー(AVアンプ)を使うしかない
その理由は以下のとおりです。

古いオーディオは繋げない

今のTVやレコーダーにはアナログ音声出力がありません。
したがって古いオーディオシステムは繋げません。
基本、HDMI端子で繋ぐようになっています。
ヘッドホン端子から繋ぐ方法もありますが、
余計な回路を経るので音質が悪くなります。

TVの音 は2チャンネルでは発展性がない

HDMI端子に対応したアクティブスピーカー(アンプ内蔵型)を使う方法や
ピュアオーディオにに繋ぐ方法がありますが、
サラウンドに対応できません。

デジタル圧縮で失われた音を補完する必要がある

デジタル圧縮で失われた音をアップスケール技術で補う必要があります。
これがないとセリフが聞き取りにくいです。

光デジタル端子の音質が今ひとつ

TVには光デジタル端子もあります。
しかし、中級機では16bit48kHzのDVD並みの音源にしか対応していません。
これではBDの24bit96kHzのハイレゾ音源には対応できません。

TVの音の改善 にサウンドバーはどうか

高級機なら在った方がいい

サウンドバーは高いものでは10万円以上します。重量も7kg以上はあります。
重いですから当然、音質も期待できますね。
スピーカーの音質は重さに比例するそうですから。
バーとはいえ、それなりの大きさのスピーカーが搭載されています。
小型ながらスーパーウーハーも搭載されています。
HDMI端子を使っていますから、それなりの音質のはずですね。
スマホの音をBluetoothで転送する機能もありますから、
それなりのクオリティーでしょう。

某メーカーのハイレゾ対応の機種はAV評論家からも、高い評価を得ていました。
 
黒い棒なんかダサいという人もいるでしょう。
でも、高級機は予想以上のクオリティーのようです。

何しろ、55型テレビの半分ぐらいの値段がするので、期待できますね。

サウンドバーの問題点

  • 安いサウンドバーは音が悪い
     私がテレビを買いに家電量販店に行ったら、
     商談の際にテーブルの横のテレビの下に置かれた、
     三万円台の安いサウンドバーが煩かったです。
     丁度、サッカーのワールドカップの最中で、
     観客の歓声が煩いだけでした。
  • 何より黒い棒というのがなんともダサい
     デザイン的になんとかならないのでしょうか。
     スピーカーも横長で無理がある気がします。
  • 結構、場所を取る
     高級機は55型のTVと同じぐらいの長さがあります。
     メーカーは65型以上を想定しているようです。
     TV台ならいいですが、スタンドなら耐荷重的に設置できないでしょう。
  • 画面の下に置くしかない
     画面の下に置くため、どうしても人の声が下から聞こえます。
     メーカーによってはTVのスピーカーと組み合わせて
     擬似的に上にずらす機能もあります。
  • 結局、リアスピーカーが必要
     壁や天井に音を反射させて擬似的にサラウンドを実現しています。
     本格的にサラウンドを楽しむには、リアスピーカーが必要です。
     メーカーによってはコードレスのリアスピーカーを用意していますね。

サラウンドシステムはどうか

こっちの方が良いに決まっている

なにより、フロントスピーカーが高い位置に設置できます。
AVレシーバーはそれほど値段が高くない。
先の高級サンウンドバーと同じぐらいです。
コードレスのリアスピーカーを揃えて、
フロントスピーカーは既存のものを使えば
余り変わりません。
フロントスピーカーも3万円ぐらいで買えます。

スピーカーの高さの問題

センタースピーカーの高さはAVレシーバーでもどうしようもありません。
でも、センタースピーカーは無くてもなんとかなりますね。
メーカーによってはテレビのスピーカーと組み合わせて、
センタースピーカーの位置を擬似的に引き上げる機能もあります。

どうせリアスピーカーが必要

サウンドバーにせよAVレシーバーにせよ、
本格的にサラウンドを楽しむには、
結局リアスピーカーが必要です。
この為、トータルコストは余り変わらない。

本格的に音楽が楽しめる

CDを聴くにはサウンドバーでは高級機であってもちょっと苦しいですね。

私の場合

私はスペース的に高級サウンドバーは諦めて、
AVレシーバーとコードレスリアスピーカーを買いました。
フロントスピーカーは30年前のものを流用しました。
設定はちょっと大変でしたが、十分満足しています。

そもそもTVのスピーカーの音はどうか

TVの音はなんか耳障り

最近のテレビはデジタルアンプを採用しているせいか、なんだか硬い音です。
低音は下から出るせいもあるでしょうが、かなり弱いです。
高音は逆に強すぎて耳障りです。
これらは壁や床にに反射させるため、その材質に影響されるのと
テレビが薄いので音を共鳴させる空洞が作れないからでしょう。

セリフが聞き取りにくい

なにより、ドラマや映画で俳優のセリフが来聞き取りにくいです。
これが最大の問題ですね。
そのせいか、人の声を強調する機能が付いている機種があります。

そこまでお金を掛ける必要があるのか

今や4KTVの時代です。
高精細で色のダイナミックレンジも広がっています。
そして4KはCD並みの音質だそうです。
それでスピーカーの音が貧相では余りに勿体ないです。

まとめ

安いサウンドバーはTVよりはマシな程度と言われています。
高級機は素晴らしいけれど、大型TVにしかサイズ的に釣り合わない。
多少高くてもAVレシーバーのほうが後悔しないでしょう。

デジタル圧縮問題

地デジもBSも音声がデジタル圧縮されているため、
たとえスピーカーが前を向いていても、物足らない音です。
これを補正するスケールアップ技術はTVでは最上位の機種にしかありません。
高級なサウンドバーやAVレシーバーにはこれがあります。
この効果も無視できません。
試しにダイレクトで再生してみたら、台詞が聞き取りにくかったです。
スピーカーが良くなっただけでは駄目ですね。

結論

結局、デジタル圧縮で失われた音をAIで人工的に補うアップスケール技術を
搭載した高級サウンドバーか、高級AVレシーバーが必要ということになります。

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