石油給湯器 を19年ぶりに買い替えました。突然、黒煙が出て使えなくなったからです。通常12,3年が寿命だそうです。昨今はエコキュートが人気です。しかし、およそ倍の値段がするため一人暮らしでは元が取れません。また、工事費もかなり高くなります。そこで今までと同じ長府の同じタイプの石油給湯器にしました。一口に石油給湯器と言っても非常に多くの種類があり選ぶのが大変です。そこで、経験を書いてみます。
石油給湯 を買い替えてみた
沢山の種類があって素人には訳がわかりません。
基本的には今あるものと同じタイプということになります。
もっと安いタイプがある場合がありますが、安いものにはそれなりの理由があります。
注意点を箇条書きにしてみました。
- 今あるものと同じタイプがなにかと簡単
- 値段によって耐久性が違う
- シャワーの水圧が減る場合がある
- 平均寿命は12,3年
石油給湯器 を買い替える際の注意点
パンフレットを見ると、沢山の種類があります。しかし、自分の家に当てはまるのは極一部です。
今あるものと同じタイプがなにかと簡単
据え置きから壁掛けに変更したら工事が大変ですね。
また、逆はスペースの問題も出てきます。
配管の工事も大変になってきます。
屋内型と屋外型の変更は難しいでしょう。
給湯専用タイプと追い焚きの出来る循環型の違いがあります。
追い焚きの出来るタイプに変更するのは風呂釜も替えなければいけないので、費用がいくら掛かるか分からなくなります。
値段によって耐久性が違う
水道直圧式より貯湯式(減圧式)が値段は安いですが、水圧が低くシャワーが弱くなるようです。
また、耐久性も弱いようです。
水を一旦、貯めて加熱するタンクが水道の圧力に耐えられないので、圧力を下げているようです。貯めてから加熱するので、水圧が弱くなる上に構造が複雑なので耐久性が弱いのではないでしょうか。
ただし、井戸水や地下水の場合はタンクがステンレスの貯湯式のほうを薦められる場合もあるようです。
水道直圧式は所謂、瞬間湯沸かし器ですね。だから、水道の圧力がそのまま使えますし、構造がシンプルですね。
こちらのほうが耐久性があると業者さんは言っていました。
ただし、シャワーの湯温はやや不安定になるようです。
シャワーの水圧が変わる場合がある
上記の理由でシャワーの圧力が弱くなって、怒られた事があったと業者さんが言っていました。
本当は安いのを選んだ客が悪いんですけどね。
もっとも、減圧式には標準圧力式と高圧力式があります。
高圧力式は水圧を上げるために値段が高いです。
平均寿命は12,3年
メーカーは10年を過ぎると定期点検を推奨しています。メーカーは10年保つように設計しているようです。
業者さんによると通常12,3年が限界だそうです。
故障してから買い替えるものではありません。
一般には湯温が不安定になる、あるいは黒煙が出たら買い換えどきだと言います。
しかし、その時にはもう手遅れです。
早めの交換が必要ですね。
我が家の場合
石油給湯器 は意外に長持ち
CHOFUの石油給湯器を19年使っていましたが、故障したのは2度目です。最初は15年前に古いスチール製の灯油タンクからサビが入って故障し、ステンレスのタンクに買い替えました。
故障はサビを取り除いて直ぐ直りました。
このときは夏だったので、太陽熱温水器が使えたのでフロには入れました。
二度目は今回です。
お湯の温度が急に低くなりました。翌日、調べたら屋外に設置した給湯器から黒煙がもうもうと出ていました。当然、お湯も出ません。
白い壁に煤が付いてしまいました。
業者さんにリモコンに記憶されているエラーメッセージ(8回分)を調べてもらったところ、殆が着火不良でした。だからお湯の温度がおかしかったんですね。
その前も15年ぐらい使っていました。同じメーカーです。
10年以内に本体が原因で故障したことは一度もありません。
石油給湯器 メーカーの正規代理店に依頼
電話をしたら、30分もしないうちに来てくれました。
驚くべき対応の速さでした。
やはり専門業者に頼んだほうが良いですね。
翌日には明日入荷で明後日に工事と連絡がありました。
CHOFUは代理店のみの扱いで、量販店では扱っていません。
値段は工事費と部材込で考える
ネットではやたら安い値段を示している業者がいます。
しかし、これは工事費が別でやたら高かったりします。
我が家は水道直圧式で給湯専用のシンプルなタイプです。
それでも工事費込みで30万円です。
13年使うとして一日あたり63円ほどです。
突然、故障した
真冬に突然故障したので、4日間風呂に入れませんでした。
石油給湯器は受注生産なので届くまでに3日は掛かります。
早めに交換しないとこうなります。
エコキュートと何方が得か
石油給湯器はガスよりランニングコストが低いと謂われています。
また、ハイパワーなので寒冷地に向いていると謂われています。
最もランニングコストが低いと謂われるエコキュートと何方が良いか考えてみました。
エコキュートは効率が良い
エコキュートはヒートポンプでお湯を作るものです。消費する電気エネルギーの三倍の熱エネルギーを空気中から取り込むものです。
エアコンと原理的には同じですね。
しかし、エアコンは空気を温めるのに対してエコキュートは水をお湯にします。比熱が大きく違う上に、上昇する温度の幅も大きく違います。
其の為、大きな室外機が必要でその騒音が以前は問題になっていました。今はかなり改良されたようです。
最近は灯油ほどではないにせよ、電気代が高騰しています。
寿命も石油給湯器と同じくらいでしょう。ですから家族が多くてお湯の使用量が多い家庭なら元が取れるのかもしれません。
しかし、電気料金のタイプや家族のライフスタイルと人数など複雑な要素が絡みますから、価格差をランニングコストの低さで吸収するのはかなり難しいと思われます。
シャワーの水圧が低くなる
また石油給湯器の減圧式と同じくタンクに貯めたお湯を温めますので、水圧が低くなるようです。もちろん圧力を高くする機能がある機種もありますが、少ないようです。
この点も注意が必要です。
工事費が高くなる
エコキュートは工事費も高いです。200Vの電気工事も必要ですから。
また、タンクは180cmぐらいありますから土台の補強も必要になります。
電気温水器からの買い替えなら問題ないですね。
タンクの水は飲用に向かない
メーカーは非常時にタンクの水が使えると宣伝しています。しかし衛生上、タンクの水は飲めないようです。内部の水が完全に入れ替わるわけではないですし、一度沸かした水はカルキが抜けているからでしょう。
オール電化でないとお得感が薄れる
オール電化で値引きがありますね。これを利用しないとあまりお得ではありません。
もし、コンロがガスならIHヒーターを買わなくてはいけません。
寒い地域では不利
外気温が低くなると効率が悪くなるのはエアコンと一緒ですね。
それでも灯油よりは安いかも知れません。
このようにエコキュートはランニングコストが低いですが、良いことばかりではありません。また、石油やガスから替えると工事費が大きく掛かることがあります。
また、独身者では価格差を回収できないでしょう。
まとめ
給湯器を交換するには基本、今までのと同じタイプということになります。新築なら色んなタイプを選べます。しかし、後からタイプを変えるということは難しいということです。これは石油でもエコキュートでも同じことが言えますね。
そして、盲点がシャワーの圧力です。タイプによってはシャワーの圧力が低くなることがあります。値段だけで選ばないようにしましょう。そして故障する前の交換をお勧めします。
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