あらゆる音源をハイレゾ相当にするという、ソニーの DSEE Ultimate の効果を聴き比べてみました。
BDのライブビデオとそのCDの両方を入手しましたので、BDの96kHz 24bitリニアPCMとCDの44.1kHz 16bitリニアPCMの聴き比べです。CDの再生は DSEE Ultimateによってアップコンバートしています。あくまでも耳で聴いた個人の感覚です。
DSEE Ultimate の 効果 をBDと比べてみた

DSEE Ultimate
使った機材はソニーのAVアンプの最上位機 STR-AN1000です。
これにDSEE Ultimateの機能があります。
BDプレーヤーはソニーの最上位機です。
CDプレーヤーは90年代のソニーのESシリーズのミドル機です。
光ケーブルでAVアンプに出力しました。
CDの音は流石にハイレゾ並みとはいきませんが、いい感じです。
やはり、DSEE Ultimateは使ったほうが良いというのが結論です。
DSEE Ultimate が良い理由
高音に艶が出たという感じです。
低音が元々よく出るCDプレーヤーなので、低音はあまり変わりません。
それでも低音が多少ずっしりとなった気がします。
ダイナミックレンジも拡大されているそうなので、その効果でしょう。
高音が頭の中まで響いて来るという感じがあります。
女性ボーカルの声がきれいに聞こえます。
具体例
CDプレーヤーの再生
STR-AN1000のリモコンを使い、[2ch stereo]と[music]を切り替えて聴き比べてみました。
[2ch stereo]はダイレクトに出力します。[music]はDSEE Ultimateが働きます。
[2ch stereo]は薄皮が一枚掛かった感じです。
そしてなんだか締まりのない音です。
DSEE Ultimateは使ったほうが良いと思います。
もっとも両者の違いは僅かです。
体調の悪いときは分からないくらいです。
でも空調を止めた静かな環境では良くわかります。
DSEE Ultimate を使うとキラキラとした艶のある感じになります。
頭の奥が刺激される感じです。
良くも悪くもデジタルっぽい音です。
BDとCDを聴き比べる
中島みゆきの「歌会vol.1」のBDとCDを使い、同じ曲を両方で再生してみました。
BDは96kHzなのでDSEE Ultimateは働きません。
働くのは48kHzまでです。
CDはDSEE Ultimateを使いました。
両者の違いは余りありませんが、BDの方が厚みのある音です。
BDレコーダーでCDとHDDを再生
どちらもDSEE Ultimateを使っています。
悪くはありませんが、なにか物足りない音です。
微妙な違いですが、なにか違います。
やはり専用のCDプレーヤーには敵いませんね。
HDDに取り込んだCDの音源もなにか物足りません。
圧縮音源ばかりだから
昔、BSデジタル放送が始まったときにいち早くBSデジタルチューナーを買いました。
画質はきれいですが、音質にがっかりしました。
古いブラウン管TVでも違いは歴然でした。
いつの間にかデジタル圧縮音源になっていたからです。
これは最近になって知りました。
そういえば画質ばかり喧伝され音質は何も言われていなかったです。
つまり、画質は良くなったのに音質は劣化していたわけです。
これは結構ショックでした。
今のTV放送はすべてデジタル圧縮音源です。
音質が悪いから音楽番組では新曲を平気でフルサイズでやっています。
だから、DSEE Ultimateが必要だと思います。
さすがにデジタル圧縮音源だとハイレゾ相当とはいきません。
それでもかなりマシになります。
まとめ
DSEE Ultimateを使うとCDプレーヤーの音はかなりハイレゾに近い感じになります。
同じCDでもBDレコーダーで再生したものと、HDDに取り込んだものは今一つです。
特にデジタル圧縮音源では使ったほうがいいでしょう。
またボリュームをある程度大きくし、静かな部屋でないと違いは分かりません。
というわけで、同じ曲をCDとBDで聴き比べてみた結果でした。
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