サイクロン掃除機 はとても人気があります。しかし 紙パック式掃除機 にも捨てがたい魅力があります。23年ぐらい前にダイソンのサイクロン掃除機がヒットしたのを真似て国内の某大手家電メーカーが初めて発売したサイクロン掃除機(キャニスタータイプ)を買いました。その後、ダイソンも国内メーカーもどんどん進化しているようです。それでも個人的には紙パック式を推奨します。
紙パック式掃除機 は サイクロン より優秀
サイクロン式は紙パックが要らず、エコな気がします。またサイクロンでゴミを分離する技術に魅力を感じますね。でも私は紙パック式を推奨します。結論から言えば排気が綺麗ですし、本体の値段が安いので価格差で紙パックは十分買えます。また吸引力も大きいです。
紙パック式掃除機 が優秀な理由
- 本体の価格が安い
大きさやグレードにも寄りますが、明らかに安いです。 - 吸引力が強い
吸込仕事率が600Wを超えるものもあります。 - 排気が綺麗
グレードの高いものは排気が綺麗です。これは紙パックが高級な場合です。 - フィルターの手入れが基本いらない
紙パックがフィルターだから当然です。
デメリットもあります
- 紙パック代が掛かる
1枚当たり200円から400円ぐらいでしょうか。 - ゴミが溜まるほど吸引力が減る
これは紙パックの宿命ですね。 - 紙パックが使い捨てでエコではない
でもこれが画期的だったんですね。 - ゴミが溜まると排気が臭くなる
具体例
- サイクロンは手入れが面倒
私のは所謂、疑似サイクロンと謂われている最初のもので、フィルターが3枚も入っているものです。当然手入れは大変です。サイクロンはゴミを固める程度のものです。フィルターの掃除とごみ捨てはとても面倒です。
最近のサイクロンはフィルターが1枚入っているものが多いようです。それでも手入れが面倒でしょう。 - 紙パックはそれ程高くない
高級なものでも3枚入りで1,200円位でしょう。本体の価格差で何十枚も買えてしまいます。 - 最近の紙パック式は吸引力が落ちにくいよう工夫されている
コードを引き出すときに紙パックの吸引側に溜まった埃を叩き落とす機能は一部メーカーに以前からありますね。
最近は気流の流れる空間を確保する仕組みもあるようです。
メーカーに寄ってはゴミが溜まってくると、モーターの出力を高めて吸引力の低下を防いでいるようです。 - 国内メーカーのサイクロンにはフィルターが使われていることが多い
重要な特許をダイソンに押さえられているのか、国内メーカーは苦労しているようです。複雑な構造に加え、手入れが面倒でフィルターを使っても吸込仕事率が190W程度と訳が判りません。
サイクロン式にも良さがある
- 紙パックが要らない
最大の売りですね。 - 吸引力が低下しにくい
こまめにゴミを捨てた場合です。 - フィルターがないので手入れが要らない(フィルターレスの場合)
- サイクロンの心臓部が洗浄できる(フィルターレスの場合)
洗い方が不十分だと変な匂いがするようです。
デメリット
- 値段が高い
高級機同士で2万円ぐらいの価格差があるのではないでしょうか。 - そもそも吸引力が低い
もともと消費電力が紙パック式に比べて少なめとはいえ、200W程度しかありません。
回転ブラシの性能が重要とはいえ、隙間ブラシのときや、ふとんブラシのときは非力ではないでしょうか。 - 結構重い
吸引力が弱い割には重いといわれています。 - 排気が汚い
紙パックより排気が綺麗だと謳っている製品がありますが、よく調べると金属や紙のフィルターを何枚も使っています。
これじゃ大変ですね。 - ごみ捨てが大変
ダストカップの容量が小さいため、こまめにごみ捨てをする必要がある。
ダストボックスをたまには洗う必要がある。 - フィルターのある場合は掃除が必要
と言ったところでしょう。
両者を比較すると、態々高いサイクロン式を買う必要があるとは思えません。
サイクロンの歴史と問題点
- サイクロン式掃除機はもともと工事現場の集塵機
それをダイソンが家庭用にしたらしいです。
工事現場ですから砂や泥といった粉塵はフィルターを直ぐ詰まらせるので、サイクロンで分離していたんですね。砂や泥は重いですから分離しやすいでしょう。
でもハウスダストは小さくて軽いですから分離が大変です。室内用としてはどうかと思います。 - ダイソンでもフィルター付きがある
小型のタイプだとフィルター付きがあるようです。
サイクロンはゴミの分離にモーターのエネルギーの大半を使うので、フィルターを使うことでモーターの負担を減らしているのでしょう。
たとえフィルターが一枚でも手入れは面倒です。 - 吸引力が弱すぎる
先の理由で吸引力は200Wがせいぜいです。いくらブラシの性能が良くても頼りないですね。フィルターを使ったものは吸引力が強くなりますが、サイクロンなのにフィルター付きとは意味がわかりません。 - 手入れが面倒
フィルターがない場合、サイクロンの心臓部が洗浄できるそうです。でもこれはとても面倒です。
まとめ
サイクロンには疑似サイクロン、フィルター付きサイクロン、フィルターレスサイクロンが有るようです。私の買ったのは疑似サイクロンで手入れが面倒で大変です。他のサイクロンも構造が複雑ですから、手入れが大変なのは同じでしょう。変なものを吸い込んだら後が大変です。モーターのパワーが必要なので結構重たいようです。とてもサイクロンを買う気にはなりません。
紙パック式は交換すれば吸引力も匂いもリセットされます。紙パックにシールが付いていて蓋ができますので、埃も出さずに捨てられます。サイクロンはゴミを捨てる袋が必要ですから、ちっともエコではありません。
サイクロンは使っている内に内部が少しずつ汚れていきます。数年に一回は洗浄が必要なようです。フィルターはこまめな手入れが必要です。家事は小さな手間が重なると大変なことになります。日本のメーカーのHPを見ると目眩がするほど複雑な構造をしています。道具としていかがなものかと思います。
という訳で現在は紙パック式しか使っていません。今後もサイクロンを買う気はありません。紙パック式を推奨します。
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